「夜勤専従」看護師の働き方 私の場合

Night Hospital 看護の世界

現在、私は、300床ほどの精神科病院で、「夜勤専従」看護師として働かせて頂いております。

世の中にはきっと、「夜勤専従」看護師ってどんな働き方をしているんだろう、と知りたい人も居るに違いない、と思いまして、私の場合はこうですよという形で、一つの事例として情報提供させて頂きたいと思います。

この記事は、以下のような方をイメージしながらまとめました。

  1. 看護師の資格を持っているが現在休職中で、復職を考えていて、その中で、夜勤専従という働き方について興味を持っておられる方。
  2. 日勤夜勤フルコース在職中だけれど、夜勤専従という働き方を検討しておられる方

以上のような方への、一つの事例紹介として。

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なぜ夜勤専従看護師になったのか

 「夜勤専従」看護師についての情報提供をさせて頂くにあたり、まず、私がなぜ夜勤専従という働き方をするようになったのか、ということについて簡単に紹介させて頂きます。

私の父親は、小さな小さな天理教分教会の教会長をしていました。その父親の高齢化に伴い、令和元年に自分がその天理教分教会の教会長を引き継ぐことになりました。

大きな天理教の教会なら、天理教の御用専務でも生活していけるのでしょうが、私の所の教会の場合、参拝にこられる信者さんと言っても、自分の家族以外では2~3人ぐらいしか居ません。ですので、仕事をやめたらとても食べていけそうにありませんでした。

信仰心篤い方は、そのような中でも、教祖のひながたを辿ることを意識して「道専務」という歩み方をされると思うのですが、私の場合は、残念ながらそこまでの強い覚悟を持つに至れませんでした。食べて行くため仕事を続けることにしました。

しかし、教会長の御用は、曜日と関係なく平日日中に行われることが多く、フルタイムの仕事との両立は困難です。そこで、その妥協案として、病棟看護師の「夜勤専従」という働き方でやってみることにした、というわけです。

当初は続くかどうかかなり不安でしたが、コロナの影響で諸行事が削減されたこともあって、今のところ何とか両立できています(中身は両立できているのか!?との批判は当然あると思いますが、中身は棚上げさせて下さい。形式面で…という意味です。)

夜勤専従看護師 私の場合

「夜勤専従看護師」
私の場合はどうなのか、について情報提供させて頂きます。

冒頭で書きました通り、私は300床ほどの「精神科」病院で働かせて頂いております。

そして、私が働いております「精神科」の病院は、3交替制になっております。

2交替制が日勤と当直の2つに分かれているのに対して、3交替制は「日勤・準夜勤・深夜勤」の3つの時間帯の交替勤務になっていて、皆さんよくご存知で説明するまでもないことだとは思いますが、夜勤が「準夜勤」と「深夜勤」の2つの勤務時間に分かれているような勤務形態ですね。

で、私の場合ですが、

今私がお世話になっている病院は「3交替制」でして、その中で私は、現時点では「準夜」専従で働かせてもらっています。

勤務時間は、16時~深夜1時です。

「9時間」勤務というわけです。適宜休憩を取るようになっていますが、精神科の方は寝る前はバタバタすることが多く、なかなかゆっくり休憩時間を取る余裕はありません。ほぼみっちり9時間労働です。

ただし、精神科は一般科に比べると医療処置等が少ないこともあって、勤務終了時間になっても終わらず長時間残業、ということはめったにありません。変わったことがなければ、だいたい定時過ぎには終わることができます。

そして、勤務回数ですが、今私がお世話になっている病院では「月16回」となっています。看護協会が推奨する「月144時間」を9で割ると16になりますので、看護協会推奨に忠実に従っているということなのでしょうね。

夜勤専従看護師 良かったこと

「夜勤専従」の良い点として、一般的には

①夜勤手当がつくので給与が良い 
②日中に動き回れる 
③連休をとりやすい 
④煩わしい役や委員の仕事を免除される 
⑤人間関係がラク

といったことが挙げられることが多いです。
私の場合でも、そのような一般的なメリットがまあまあ当てはまると言えそうです。

ただ、高額給与という言い方はちょっと誤解を招きそうで、適切ではない気がします。
「夜勤手当がつくので、拘束時間の割には労働単価が高い。」ぐらいの言い方の方がいいと思われます。

私にとって最大の「良かったこと」は、平日昼間の天理教教会関係の御用の多くを、仕事を休まずに行える、ということです。

夕方から夜にかけての行事の場合は当然休まなければなりませんが、午前中から昼過ぎまでの天理教教会関係の御用の場合には、仕事を休まなくても務められます。しんどいですが(>_<)

というより、月16回の勤務なので、突発的でないあらかじめ予定された御用がある日は、勤務を入れないよう事前申告して対応しています。

ですので、私にとっての良かったことは、経済面というより時間面だと言えます。

夜勤専従看護師 つらいこと

これは何といっても、やはり「体がきつい」。これに尽きます。

私の場合は「準夜」専従なので、夜通しではなく夕方から深夜まで、ある意味ホステスさんのような勤務形態。…まるまる夜通し当直して翌日通常日勤されるドクター先生方のことを思えば楽なものなのかもしれませんが、それでも、昼間、教会関係のご用をこなして、その後、夕方から深夜まで勤務がある日などは、やっぱり疲れます。

月16回なので夜のお仕事どっぷりとまでは言えませんが、それでも、日常の生活リズムは崩れがちです。

そのあたりが「つらいこと」と言えるでしょうか。

おわりに

私も50代後半ですので、いつまでもこういう働き方を続けていく自信はありません。

もしかしたらこの記事をアップして数か月後には、もう辞めていた、なんて可能性も…(汗)

私の天理教関係者は、有難いことに今のような中途半端な歩み方でも温かく見守って下さっているのですが、それでもきっと「仕事を辞めて道専務になったらいいのに」と思っておられる方は少なくないと思います(私の被害妄想?)

それでも私は、天理でのある意味特殊な生活が長かったこともあって、「労働してその対価として賃金を頂き税金を納めて…」 という一般的な社会活動に関わっていること自体に喜びを感じている面が多いので、体が続く間は、今の働き方を続けていきたいと思っています。

デュアルワーク 【dual(意味:二つの、二重)とwork(働く)を足した造語。二つの地域や二つの企業、二つの職種で仕事をするという新しい働き方】 という言葉をよく耳にするようになった昨今の社会情勢に鑑みても、『何かと掛け持ちしながら何かを行う』というのはこれからの価値観に合致した在り方のように感じます。

「夜勤専従」看護師というのは、それの具体的な手段の一つとして、大いに活用が検討されてしかるべき働き方ではないか、と私は思っています。

ではでは、今回はこのへんで。

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