ふらふらさまよう「さまよい人」です。
今回は、現在50代後半の私が30代で「看護師」免許取得した道筋を紹介していく記事の後半部分になります。
前編では准看護士の資格を取るところまででした。
後編となる今回は、准看護士の資格を取得して以降について書きます。
一般的な准看護師から正看護師への道筋
私の個人的な道筋について情報提供する前に、一般的な准看護師から正看護師への道筋について簡単に情報提供させて頂きます。
准看護師が看護師資格を取得するためには、看護師学校養成所2年課程(以下、2年課程)を修了し、看護師国家試験に合格する必要があります。
2年課程は、准看護師が看護師になるための課程。そして、2年課程には、全日制、定時制(昼間・夜間)、通信制があります。
それについては、日本看護協会の「准看護師のための進学特設サイト」で詳しく説明されています。
興味のある方は、そちらを覗いてみて下さい。
では、私の場合どうだったか。
それについて、以下、情報提供させて頂きます。
准看護士から看護士への道筋 私の場合
私が進んだのは、定時制(昼間)の看護学校でした。
私が進んだ正看護学校は医師会立の学校で、そこの医師会内の病院で働いている人を対象とする学校でした。
ということで、進学するにあたって、准看護学校時代にアルバイトとして働いていた所属病院を辞めて、そこの正看護学校の設立母体となる医師会に所属する病院へ変わりました。(その正看護学校へ入学する為にはそれが必要条件でしたので)
そして、その病院で「准看護士」として働きながら、正看護学校へ通ったのでした。
先述の看護協会の表を見て頂くと分かる通り、「2年課程」ではあるものの『定時制』だったため、就学期間は「3年」。
定時制の中でも【昼間】定時制だったので、午前中病院で5時間仕事して、午後学校へ行き勉強。授業が終わったら再び学校へ行き、そこからまた3時間仕事。
計8時間労働で、そこの病院の准看護師資格を持った「正社員」として扱って頂きました。
正社員扱いでしたので、学校が休みの土日祝日とかには夜勤(月8回)もありましたが、その代わり、夏冬のボーナスも正社員として頂くことが出来ました。
それに加え、病院からの「学生支援金」も付きましたし、県の「看護学生奨学金」を申請して受ける事も出来たので、おかげ様で経済的な面で困ることはありませんでした。
(ただ3年生になってからの1年間は実習中心だったので、所属病院での仕事は休まざるをえず、パート扱いなりましたが…)
経済的に困ることはなくても、ただ、時間はありませんでした。ひたすら忙しかった。
看護学校というのは、とにかくやたらと課題・宿題、レポート等が多い所で、正看護学校時代は、ただただ忙しく時間がなかったことを覚えています。
仕事をしながらの定時制でしたので、午後の授業の後、3時間仕事。すべて終わって帰宅するのは21時間以降。
自分一人がそんなスケジュールだったら「もう無理…」となっていたかもしれませんが、その正看護学校へ通っていた人は、所属病院は違えど皆同じスケジュールをこなしていたので、当時は、看護学校へ通うとというのは「そういうもの」という感覚だったように思います。
約30年前の話ですから、私も若かったのでしょうね。今思うと、我ながら、よく続いたなぁと思います。
正看護学校通学で苦労したこと
私は、20代の最後に准看護学校へ通い、正看護学校へ通ったのは30代に入ってからでしたので、もともと記憶力が弱かったこともあって、学業の面で苦労しました。
看護学校では、解剖や生化学のような理系の知識に加え、公衆衛生や関係法規のような文系?社会系?のような知識を吸収することも求められました。
なかなか覚えられず、テストの前にはその都度冷や汗をかいたことを思い出します。
私が通った看護学校は点数が足りなければ容赦なく留年させる所(おそらくどこの看護学校も同じ)だったので、留年しないように必死に頑張ったものです。
正看護学校へ通って良かったこと
前編(准看護学校編)のところでも書きましたが、ヘトヘトにはなりましたが、やはり、知らなかったことを新しく知ることが出来る、というのは嬉しいことでした。
課題・宿題、レポート等いろいろ大変でしたが、看護学校へ行かなければ学ぶことのできなかったであろう多くの知識を得ることが出来たのは、何より良かったことでした。
准看護学校時代にも多くの学びがありました。しかし正看護学校では、それ以上に広く深い学びを受けることが出来ました。
私が通った正看護学校は定時制の(准看からの)進学コースだったこともあって、幅広い年代の方がおられ、いろんな考え方や生き方に触れる機会を持つことができ、とても良い刺激を受けることができた、というのも、正看護学校へ通って良かったこととして挙げられるでしょう。
その他にも、細かく振り返ればもっともっと良かったことをあれこれ挙げれそうですが、くどくなるのでこれぐらいにしておきます。
いずれにしても、正看護学校へ行って本当に良かったと思っています。
「正看護師」資格を取得して良かったこと
「正看護師」資格を取得して良かったこと …これは何と言っても、つぶしが効くようになったことではないでしょうか。
看護師の資格取得後、ずっと看護師の仕事をし続けたわけではなく、他の仕事をしていた時期もありました。しかし、そこがきつくなった時、看護師という資格を持っていたお蔭で、再び働き口を見つけることができ、何とかここまで食いつないでいくことが出来たように思います。
「資格がある」というのは、今の職場がダメでもどこか他で働ける所があるという安心感を持つことが出来るという意味で、間違いなく、好ましい精神衛生状態を保持する助けになってくれました。
こうして私は、准看護学校時代からあわせて、計5年かけて「看護師」資格を取得したのでした。(長かった~)
無事に「資格取得」まで守って下さった「サムシング・グレート」に、ただただ感謝あるのみです。
今の私の働き方
今、私は、300床程の精神科病院で「夜勤専従」看護師として働かせてもらっています。
夜勤専従という勤務形態なので、何とか天理教教会長のご用も並行して果たさせて頂けている、という面があります。
「夜勤専従」という勤務形態についての情報提供も、またその内、このブログの中でさせて頂けたら…と思っております。
以上、長々と、30代で看護師免許を取得するに至った私の道筋についての情報提供をさせて頂きました。
この記事が参考になれば嬉しいです
この記事は、以下のような方々をイメージしながらまとめさせて頂きました。
- 准看護師→看護師という進学コースを歩むことを検討しておられる方へ
……「一つの個別事例」の提供として - ストレートに正看護師になられた方へ
……昨今は少なくなったけれど、かつては中年者が看護師免許を取得しようとした際、「進学コース」というものがあった、それはどういうルートだったか、ということの情報提供として
少しでも参考になれば嬉しいです。
コロナ禍に翻弄される現代にあって、看護師という職業は、まさしく時代を支え続ける重要な仕事だと思います。
私は精神科で働く看護師で、コロナとの闘いの前線には居ないので偉そうなことは言えませんが、それでも、より多くの方々がこの尊い仕事を目指すようになってくれるといいなぁ…と思ったりします。
ではでは、今回はこのへんで。
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