皆さん、こんにちは。ふらふら彷徨う「さまよい人」です。
「さまよいブログ」へようこそ。
今回は、第33回目の記事投稿になります。
それにしても、ブログを書く中で、ほとんどアクセスがない状態で続けていくのは、正直なところキツイものがありますね(笑)
別に誰かに頼まれてやっているわけでもないし。
なので、いつ辞めても良いようなもの。ですが、始めてまだ1年も経っていないのに辞めてしまうというのも、ちょっと情けない。
メンタル強く続けていく方法ないかなぁ…と、例によってネットサーフィンする中で、
多くの人が、アンジェラ・ダックワース著『GRIT/グリット〜やり抜く力』という本を紹介しているのが目に止まりました。
そこで、取り寄せて読んでみたところ、非常に多くの学びが…
ということで、今回は、アンジェラ・リー・ダックワース著『GRIT/グリット〜やり抜く力』(ダイヤモンド社)という本を読んで学んだことを紹介します。
「やり抜く力」の大切さは、きっと皆さまの役にも立つと思いますので、ぜひ最後まで読んでいってください。
GRITとは
GRIT(グリット)とは「やり抜く力」のこと。
は、その「GRIT(グリット)」研究の第一人者が、この本の著者、アメリカのペンシルヴァニア大学心理学教授のアンジェラ・リー・ダックワース教授です。
アンジェラ・リー・ダックワース教授は、以下のような方です。
私は、「GRIT」という単語があるのかなと思っていましたが、調べてみると違いました。
- Guts(ガッツ): 困難に立ち向かう「闘志」
- Resilience(レジリエンス): 失敗してもあきらめずに続ける「粘り強さ」
- Initiative(イニシアチブ): 自らが目標を定め取り組む「自発」
- Tenacity(テナシティ): 最後までやり遂げる「執念」
以上の4つの頭文字を取って、GRIT(グリット)と言うのだそうです。
「GRIT」というのは、4つの単語の頭文字を集めた言葉だったのですね。
GRIT/グリット>才能
この著書の「はじめに」の中で、著者アンジェラ・ダックワース氏は、子どもの頃、お父さんから「おまえは天才じゃない」と口癖のように言われて育った、ということを書いています。
アンジェラ氏はよほど悔しかったにちがいありません。
研究者となって、人間の才能についての研究を重ねます。
そしてその結果、アンジェラ氏は、人間が何かを成し遂げる、成功を収めるのにより重要なのは、
生まれつきの才能ではなくて、GRIT(やり抜く力)の方であることを突きとめたのでした。
人間が何かを成し遂げるには、「才能」以上に「GRIT」(やり抜く力)の方がより重要である。
アンジェラ・ダックワース氏は、研究者となってそれを明らかにしたのです。
達成の方程式
また、アンジェラ・ダックワース氏は、本書の第3章で「達成の方程式」というものを示してくれています。
それは、次のようなものです。
「才能」と「達成」は直結していない。
「才能」とは、努力によってスキルが上達する速さのこと。
「達成」は、習得したスキルを活用することによって表れる成果のこと。
「才能」に努力を掛け合わせて「スキル」を伸ばし、
そしてその「スキル」に努力を掛け合わせることで、
何かを「達成」することができる。
「達成」を得るには「努力」が2回影響する。
アンジェラ氏は、そのように書いています。
上記の方程式を合わせると
〔 才能 × 努力2 = 達成 〕
と言うこともできます。
その式に、1/2 × 22 = 2 という数字を入れても成立しますね。
これは、「才能」が半分しかなくても、2倍努力すれば、2倍の成果が出せる、ということを表している、とも言えるわけです。
GRIT/グリット(やり抜く力)の伸ばし方
GRIT(やり抜く力)が大切なことは分かりましたが、
では、GRIT(やり抜く力)を伸ばすにはどうしたら良いのでしょうか。
本書【PART2】で、GRIT(やり抜く力)を自分の内側から伸ばす方法を解説してくれています。
GRIT(やり抜く力)を自分の内側から伸ばす方法
アンジェラ・リー・ダックワース氏は、「GRIT」=やり抜く力 に必要なのは、
「情熱」と「粘り強さ」だと教えてくれています。
とするならば、
GRIT(やり抜く力)を伸ばすためには、
「情熱」を高め、「粘り強さ」を鍛えれば良い、
ということになります。
人が何かに取り組みながらも《挫折》する要因も、
実は、「情熱」と「粘り強さ」に関連しています。
「やり抜く力」を阻害する要因
《挫折》する要因には、大きく分けて、次の4つの気持ちが影響しています。
●つまらない
●自分にとって重要でない
●頑張る価値はない
●どうせ無理
それぞれの気持ちを掘り下げてみるならば、
それぞれが「情熱」と「粘り強さ」を低下させる要因になっていることが分かります。
●つまらない ➡「情熱」の不足
●自分にとって重要でない ➡「情熱」の不足
●頑張る価値はない ➡「粘り強さ」の不足
●どうせ無理 ➡「粘り強さ」の不足
とするならば、何かを「やり抜く」ためには、
●つまらない、●自分にとって重要でない、●頑張る価値はない、●どうせ無理
という、「やり抜く力」を支える「情熱」と「粘り強さ」を《阻害する要因》をつぶせば良い、
ということになります。
では、次の段落で、「情熱」と「粘り強さ」を《阻害する要因》をつぶす方法を見ていくことにしましょう。
「やり抜く力」を阻害する要因への対策
《「情熱」対策》
●つまらない(「情熱」の不足) ➡【興味】を深めることで情熱を高める
●自分にとって重要でない(「情熱」の不足) ➡【目的】を見出すことで情熱を高める
《「粘り強さ」対策》
●頑張る価値はない(粘り強さの不足) ➡意図的な【練習】により粘り強さを高める
●どうせ無理(粘り強さの不足) ➡成長思考の【希望】により粘り強さを高める
「やり抜く力」を高めるのに必要な要因として、アンジェラ氏は、
【興味】【目的】【練習】【希望】
以上、4つを挙げています。
そして、「やり抜く力」の「情熱」面には、【興味】【目的】という要因、
「粘り強さ」面には、【練習】【希望】という要因、
それぞれをもって対策するとよい、
そのようにアンジェラ氏は述べているのです。
すなわち、
「やり抜く力」を高めるためには、
まず、
【興味】を深めてつまらないという気持ちをなくし、
【目的】を明確にして自分にとって重要ではないという気持ちをなくすことで、
対象に対する「情熱」を高める。
そして、
【練習】を意図的に行うことによって粘り強さを高めて、頑張る価値はないという気持ちをなくし、
【希望】の持てる成長思考を身に付けることによって粘り強さを高めて、どうせ無理という気持ちをなくすことで、
対象に対する「粘り強さ」を高める。
そうすることが有効である、というわけです。
それでは、各項目について少しだけ掘り下げてみることにしましょう。
「やり抜く力」阻害要因への対応 具体策
ダラダラ書いても分かりにくくなるだけですので、以下はちょっと箇条書きのように書いてみることにします。
《「情熱」対策》
《「粘り強さ」対策》
GRIT(やり抜く力)を自分の外側から伸ばす方法
本書【PART3】で、GRIT(やり抜く力)を自分の外側から伸ばす方法をいろいろ解説してくれています。
その中でも、特に、GRIT(やり抜く力)を外側から伸ばすために、環境を整えることを強調しています。
まとめ
- GRIT(やり抜く力)=「情熱」+「粘り強さ」
- GRIT(やり抜く力) > 才能
- 才能 × 努力 = スキル
スキル × 努力 = 達成
- GRIT(やり抜く力)を伸ばすには、「情熱」を高め「粘り強さ」を鍛えるのが有効
- 《「やり抜く力」を伸ばすための要因》
「情熱」を高める要因・・・【興味】+【目的】
「粘り強さ」を鍛える要因 ・・・【練習】+【希望】
- 「やり抜く力」を伸ばすためには、まず、
【興味】を深めてつまらないという気持ちをなくし、
【目的】を明確にして自分にとって重要ではないという気持ちをなくすことで、対象に対する「情熱」を高める。そして、
【練習】を意図的に行うことによって粘り強さを高めて、頑張る価値はないという気持ちをなくし、
【希望】の持てる成長思考を身に付けることによって粘り強さを高めて、どうせ無理という気持ちをなくすことで、
対象に対する「粘り強さ」を高める。
そうすることが有効である
- GRIT(やり抜く力)を外側から伸ばすために、環境を整えることも有効。
「やり抜く力」の強い集団の一員となって、まわりに「やり抜く力」を伸ばしてもらう等。
以上、アンジェラ・リー・ダックワース著『GRIT/グリット〜やり抜く力』(ダイヤモンド社)で述べられている、「GRIT」=「やり抜く力」の大切さ、「やり抜く力」の伸ばし方を紹介しました。
本書の「はじめに」の中で著者アンジェラ・ダックワース氏が子供時代、お父さんから「おまえは天才じゃない」と口癖のように言われて悔しかったことが書かれていることは、冒頭で紹介しました。
その悔しさが原動力となり、アンジェラ氏は人間の才能についての研究を重ね、人間が何かを成し遂げるのにより重要なのは、生まれつきの才能ではなくてGRIT(やり抜く力)の方である、ということを明らかにしたことも、既に紹介しました。
その結果、2013年アンジェラ氏は、マッカーサー賞(別名「天才賞」)を受賞したわけですが、私が、この本を読んで感じたのは、これほどの大成功を収めた優秀な方でも、その原点が、幼少期の父親の言葉への反発からだったのだ、という点でした。
本書は、次のような文章で締めくくられています。
「おまえは天才じゃないんだ」
子どものころ、いつも父にそう言われた。いまにして思えば、父は私だけでなく自分に向かってそう言っていたのだ。
「天才」という言葉を「努力もせずに偉業を成し遂げること」と定義するなら、父の言ったことはまちがっていない。私は天才でないし、父も天才ではない。
しかし、「天才」とは「自分の全存在をかけて、たゆまぬ努力によって卓越性を究めること」と定義するなら、私の父は天才だ。私も、コーツ(筆者註:アンジェラ後にマッカーサー賞を受賞したジャーナリスト)も天才だ。
そしてあなたにも同じ覚悟があれば、あなたも天才なのだ。
アンジェラ・リー・ダックワース著『GRIT/グリット〜やり抜く力』(ダイヤモンド社)P,370
この本は、アンジェラ氏の、生涯をかけた、父親に対する反論の書ではないか!
それが、読み終えた私の率直な印象でした。
「やり抜く力」を勉強しようと思って読み始めた本でしたが、私の関心は、本書の意図とは若干ズレた方面に、より集まったのでした…
それはともかく。
皆さん、
何かを達成するためには、才能よりも「GRIT」=やりきる力の方が大切なのです。
あふれる才能で満たされているわけではない私たち凡人(笑)にとっては、
朗報と言えるのではないでしょうか。
今回の学びを活用して、お互い、「やりきる力」を伸ばす努力を重ねていこうではありませんか。
ではでは、今回はこのへんで。
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