皆さん、こんにちは。
ふらふら彷徨う「さまよい人」です。
「さまよいブログ」へようこそ。
7月2日に【「断る力」を身につけよう】という主旨の記事を公開しました。
その中で、断る時には「アサーティブネス」を心がけるべし=「アサーション」が大事、
という学びを紹介しました。
そして、勝間和代著『断る力』(文藝春秋)という本の中に書かれてある、
「アサーティブ・コミュニケーション」についても、簡単に紹介しました。
紹介しながら、
「このアサーティブ・コミュニケーションというのは、私のような自己主張が苦手でコミュ力貧弱人間にとって、何よりも必要なスキルじゃないか!」
という思いが強くなったのでした。
しっかり勉強して、私も、多少なりとも(断る力を)修得したい、高めたい、と思いました。
そこで、まずは関連書籍を読んでみよう、と思い立った次第。
「アサーティブネス」「アサーション」で検索をかけると、
メンタリストDaiGo氏の発信がたくさんヒットします。
その動画内で、アサーションに関するオススメ本がいくつか紹介されていました。
いずれ読みたいとは思っていますが、現時点ではすぐに手が回らない。
そこで、まずは簡単なところから着手することに。
最初の第一歩として、
アサーションに関する「マンガ版の本」を取り寄せて読んでみました。
最近、当ブログでは【YouTube文字起こし】の記事が続いておりました。
久しぶりに書籍紹介もいいかな…と思いまして、
今回は、その本=「マンガ版アサーション学習書」、それを紹介したいと思います。
紹介するのは、以下の本です。
『マンガでやさしくわかるアサーション』
著者 : 平木 典子
シナリオ制作 : 星井 博文
作画 : サノマリナ
出版社 : 日本能率協会マネジメントセンター
発行日 : 2015年7月30日
本の長さ : 206ページ
マンガのストーリーに解説がつく、というスタイルの本で、
アッという間に読めて、とてもわかりやすかったです。
また、この本に関して検索して、
ヤマネコさんの library happiness チャンネルにおける以下の動画を発見。
こちらを通して、より理解を深めることができました。
(ヤマネコさん、ありがとうございます)
ということで、今回は、「アサーション」学習の【初歩の初歩】。
『マンガでやさしくわかるアサーション』という本を元に
(それをまとめてくれた動画も参考にしつつ)、
「アサーション」について簡単にまとめ、それを紹介したいと思います。
アサーションについて学べば学ぶほど、
すべての人に「アサーション」のスキルが必要だと感じられます。
私のような自己主張が苦手な人間には特に必要だと思いますし、
たとえスキル修得に努めるほどの思い入れを持てずとも、
考え方を知るだけでも、いろいろ参考になることがあると思います。
ぜひ、最後まで読んでいってください。
アサーションとは
![dog girl retriever](https://samayoi.net/wp-content/uploads/2022/06/dog-girl-retriever-800x494.jpg)
アサーションとは「自分も相手も大切にする自己表現」という意味。
それは、日ごろの人間関係において、自分の言いたいことを大切にして表現すると同時に、
相手が伝えたいことも大切にして理解しようとするコミュニケーション。(P,3)
私たちは、日常会話や仕事上の問題解決のコミュニケーションで、
気持ちや考えが常に一致するとは限らず、葛藤が起こることもしばしば。
そして、葛藤を避けることは、決してよい結果を導かない。
そんな時、自分も相手も率直な気持ちや考えを伝え合い、
さわやかな解決な得ようとするのが、「アサーション」の考え方と方法。(P,4)
アサーションは、
双方を大切にするやり取りを考え、その試みをして、双方が理解し合い、
葛藤がある時は、歩み寄ってものごとを進めようとするコミュニケーション。(P,21)
アサーションとは、「自分も相手も」大切にするコミュニケーションのこと
アサーションの基礎知識
![smiley emoticon anger](https://samayoi.net/wp-content/uploads/2022/06/smiley-emoticon-anger-800x450.jpg)
3つのタイプの自己表現
・【非主張的自己表現】…自分の考えや気持ちを言わず、言いたくても自分を抑え、結果として相手の言うことを聞き入れてしまうようなスタイル。
=「非主張的(ノン・アサーティブ)自己表現」(P,52)
・【攻撃的自己表現】…「攻撃的自己表現」は非主張的自己表現の逆。
自分の考えや気持ちを積極的に伝えることはできるが、自分の言い分を一方的に通そうとして、言い分を相手に押しつけたり、言い放しにしたりするスタイル。(P,54)
・【アサーティブな自己表現】…非主張的自己表現と攻撃的自己表現の黄金率とも言える自己表現。
自分の考えや気持ちなどを後回しにしたりごまかしたりせず、自分ではっきりさせ、それを伝えた方が自分も相手も大切にしていることになるかどうかを判断し、
そう思ったら、正直に、相手にわかりやすく伝えてみようとするスタイル。(P,57)
自己表現には、
【非主張的自己表現】【攻撃的自己表現】【アサーティブな自己表現】
という、3つのタイプがある
誰にも必要なアサーション
日本人は、「相手を大切にしなさい」とは言われるけれども、
「自分も大切にしていい」とはあまり言われてこなかった…(中略)
力が弱い者は、強い者の強要や非難・排除を怖れて従うことになり、
弱い者はますます追い込まれ、強い者は一層強引になって、この悪循環が続く。
強引に自分の言い分を通そうとする人と、言い分を聞き入れてしまう人との関わりがある場では、
それぞれが自分で自分を大切にして、自分を大切にするように相手も大切にする、
ということが重要。(P,62~63)
私たちは、いつでも自分も相手も大切にしたコミュニケーションができるとは限らない。
言いたいことが言えなかったり、言いたい気持ちはあるものの言い方を知らなかったり、言いたいことがはっきりしなかったり、はっきりしていても言ってよいかどうか迷ったりすることがある。
自己表現には、苦手な相手とか状況といった個人的な事情が影響したり、常識や習慣といった社会的な背景が絡まったりすることがある。
したがって、一発で自由に自分も相手も大切にしたやり取りをするのは難しく、
いつの時代にも、誰にも、コミュニケーションの問題は起こりえる。
しかし、人はコミュニケーションなしでは生きていけない。
「アサーション」を、
単なる表現法や交渉術の問題の解決法だけでなく、
関係のあり方として受け取っていくと、
関係づくりのコミュニケーションの道が開けていく。(P,64)
日本人は、「相手を大切にしなさい」とは言われるが、「自分も大切にしていい」のだ
自分も相手も大切にするコミュニケーションである「アサーション」を身に付けて、より良い人間関係を築き上げていこう
アサーションのポイント
![arrow target bullseye](https://samayoi.net/wp-content/uploads/2022/06/arrow-target-bullseye-800x480.jpg)
アサーションのポイントは、以下の4つ
- 自分の気持ちを確かめる
- 素直に伝え相手がどう思うか見届ける
- 「人は誰でも自分の気持ちを表現して良い」ことを腹に治める
- 「DESC法」を活用する
自分の気持ちを確かめる
つい気持ちを閉じ込めがちな人は、自分がどんな気持ちなのかを確認することから始めましょう。
赤ちゃんの頃は何かあると泣くことで感情表現をしていましたが、大人になるにつれて本当は言いたいことがあっても、自分の感情に蓋をしたり、気づかないふりをすることが多くなります。
その原因は、大人になるにつれ、言っても意見が通らない環境が出てきて、自分の感情を出しても無駄だ、と思ってしまうからです。なので、まずは今までフタをしていた気持ちや、気づかないふりをしていた感情を思い出すことが大切なんです。
でも、そうは言っても、なかなか自分の気持ちを整理するのって難しい、と思う人もいると思います。それを解決するポイントは、主語「私」をつけて考えてみることです。
何か嫌なことがあった時に、「私は、〇〇だと思っている」というふうに考えてみると、自然と自分の感情が整理されて、客観的に自分を確認することができます。皆さんも自分の感情を掘り起こす時に使ってみてください。
(library happiness>【7分で解説】マンガでやさしくわかるアサーション【理想の自己表現】より)
アサーションできるようになるために、自分がどんな気持ちなのか確かめよう
そのために、I(アイ)メッセージを活用しよう
【アイメッセージとは】
アイメッセージ(I message)とは、「私」を主語につけて話すことです。
反対が、ユーメッセージ(You Message)です。
アイメッセージで話すと、自分の気持ちや考えが明確になります。
- You Message: あなたは間違っています!
I Message: 私の考えはあなたの考えと違います。
- You Message: 今、何時だと思ってるの!
I Message: もう8時過ぎているわ。私はとても心配したの。時間には気をつけてね。
- You Message: その説明じゃ分からないよ!
I Message: 私はあなたにもう少し詳しく説明してほしいです。
アイメッセージで話すことで、
自分の気持ちを相手のせいにしていたり、
相手を思い通りに動かしたい気持ちがあることが分かるでしょう。
そして、それは
自分の気持ちの押しつけであることが多かったりするのです。
(アイメッセージ|アサーションにおける具体的な表現方法より)
《アイメッセージ参考記事》
【アイメッセージ】しんどい人付き合いを楽にする!アサーションでやわらかコミュニケーション
素直に伝え 相手がどう思うか見届ける
先ほどのポイントで自分の感情を確かめた後、それを伝えた方が自分にも相手にとっても大切だと思ったら、持ち合わせているボキャブラリーや表現方法を使って、素直に言葉にしてみましょう。
慣れるまでは、そのサイクルを頭の中でルーティン化していきます。
そして次に、相手がどう思っているのかを見届けましょう。自分にも自己表現があるように、相手にも相手の表現があります。
(library happiness>【7分で解説】マンガでやさしくわかるアサーション【理想の自己表現】より)
実は、アサーションでは、伝えることよりも、伝えた後に相手がどう思っているかを知ろうとすることが大切なのです。
自分の感情を確かめたら、それを素直に伝えて、それを相手が思うのか、しっかり見届けよう
アサーションでは、伝えることよりも、伝えた後に相手がどう思っているかを 知ろうとすることが大切
「人は誰でも自分の気持ちを表現して良い」ことを腹に治める
私たちは、「誰もが自分らしく居ていい」、ということを認識しましょう。
「自分が自分らしく居ていい」ということは、「他の人もその人らしく居ていい」ということなので、
相手が自分と違っているだけなのに、自分を卑下したり、相手を劣っている、と思う必要はありません。
ただ、個性は違うんだなあ、と理解して、
お互いを尊重する歩み寄りが大切なんです。思っていても言えないことが積み重なると、悩みに変わることが多いんですけど、
(library happiness>【7分で解説】マンガでやさしくわかるアサーション【理想の自己表現】より)
思ったことを言えるようになると、それがなくなっていきます。
また、そうやって言い合える関係性こそが、より深い関係を作っていくのに大切なんです。
人は誰でも自分の気持ちを表現して良いんだ、ということを忘れないようにしよう
「DESC法」を活用する
これは、4つのステップの頭文字を取った、自分の表現をつくっていく方法で、
ステップは次の4つです「D」が、Describe=説明する……(自分の状況や相手の行動を、事実ベースで説明する)
「E」が、Express=表す……(自分の感情を表現する)
「S」が、Specify=指定する……(相手にしてほしい行動・妥協案・解決策など提案する)
「C」が、Choose=選ぶ……(提案に対する反応をイメージして、その反応ごとに選択肢を示す)例えば、長電話をそろそろ切り上げたい時、このステップを踏むと、こんなふうになります。
「D」=「 話し始めてから、1時間がたちましたね」
(library happiness>【7分で解説】マンガでやさしくわかるアサーション【理想の自己表現】より)
「E」=「私は今日、とても疲れていて、集中力が切れてきました」
「S」=「 今日の話はそろそろ切り上げて、続きはまたにしませんか」
「C」=「切り上げてもよければ、近日中に私から連絡します もし、このまま続ける必要があるなら、その話は、あと10分くらいでお願いできますか」
アサーションを行うにあたっては、「DESC法」を活用しよう
アサーションに必要な心がまえ
![girl in pink tank top beside girl in blue and white striped tank top](https://samayoi.net/wp-content/uploads/2022/06/girl-in-pink-tank-top-beside-girl-in-blue-and-white-striped-tank-top-800x532.jpg)
アサーションに必要な心がまえは、以下の4つ
- 自分をオープンにする
- 相手に関心を寄せて、聴く
- コミュニケーションの中で、仕事や関係を促進する おまけの情報も 届けられるように努める
- 非言語表現もアサーティブになるよう 心がける
自分をオープンにする
人間関係をつくりたいと思うとき、
私たちはどのように相手に言葉をかけるとか、何を言うかといったことを気にしますが、
実は、その前にまず、自分をオープンにする覚悟が必要です。(P,182)
相手に関心を寄せて、聴く
自分をオープンにして、素直な思いを表現しても、
もし相手や周囲が受けとめ、対応してくれなければ、
人間関係は成り立たないばかりか、自分をオープンにすることの意味がなくなります。
相手を大切にする鍵は、
まず、何を言うかの前に、
「アサーティブに聴き、共感を返す」ことであり、
それが、あいづちのように言えるようになることです。(P,183~186)
コミュニケーションの中で、仕事や関係を促進するおまけの情報も届けられるように努める
人と共に生活し、ものごとを進めるためには、
理解を広げ、共有するための工夫も必要です。
コミュニケーションの工夫によって、
課題遂行と人間関係づくりは、
同時に実行できるということを 覚えておきましょう。(P,186~187)
非言語表現もアサーティブになるよう心がける
私たちは、コミュニケーションの中で言葉や内容をただ聞いているだけではなく、
相手の表情や身体の動きの動き、声や話し方も同時に受け取っています。
表情や身体の動き、声や話し方といった非言語的なメッセージも、
アサーティブ=自分も相手も大切にするコミュニケーションでなければ、
それは有効なアサーションとは言えません。
アサーションには、言行一致が大切なのです。(P,188~189)
まとめ
![technology developer continents](https://samayoi.net/wp-content/uploads/2022/06/technology-developer-continents-800x501.jpg)
- アサーションとは、自分も相手も大切にするコミュニケーションのこと
- 自己表現には、
【非主張的自己表現】【攻撃的自己表現】【アサーティブな自己表現】
という、3つのタイプがある
- 日本人は、「相手を大切にしなさい」とは言われるが、
「自分も大切にしていい」のだ
- 自分も相手も大切にするコミュニケーションであるアサーションを身に付けて、より良い人間関係を築き上げていこう
- アサーションのポイントは、以下の4つ
①自分の気持ちを確かめる
②素直に伝え、相手がどう思うか見届ける
③「人は誰でも自分の気持ちを表現して良い」ことを腹に治める
④「DESC法」を活用する
- ①自分の気持ちを確かめる
アサーションできるようになるために、自分がどんな気持ちなのか確かめよう
そのために、I(アイ)メッセージを活用しよう
- ②素直に伝え、相手がどう思うか見届ける
自分の感情を確かめたら、それを素直に伝えて、それを相手が思うのか、しっかり見届けよう
アサーションでは、伝えることよりも、伝えた後に相手がどう思っているかを知ろうとすることが大切
- ③「人は誰でも自分の気持ちを表現して良い」ことを腹に治める
人は誰でも自分の気持ちを表現して良いんだ、ということを忘れないようにしよう
- ④「DESC法」を活用する
アサーションを行うにあたっては、「DESC法」を活用しよう
「D」➡Describe=説明する……(自分の状況や相手の行動を、事実ベースで説明する)
「E」➡Express=表す……(自分の感情を表現する)
「S」➡Specify=指定する……(相手にしてほしい行動・妥協案・解決策など提案する)
「C」➡Choose=選ぶ……(提案に対する反応をイメージして、その反応ごとに選択肢を示す)
- アサーションのためには、以下の心がまえが必要である
①自分をオープンにする
②相手に関心を寄せて、聴く
③コミュニケーションの中で、仕事や関係を促進するおまけの情報届けられるように努める
④非言語表現もアサーティブになるよう心がける
- 与えられた人生の中で、それぞれが持てる力を最大限発揮できるよう、
アサーションの考え方を知り、自分も相手も大切にする自己表現を身に付けていこう
以上、平木 典子著『マンガでやさしくわかるアサーション』を元に、
アサーション、アサーティブネスの初歩の初歩、学習の第一歩を紹介させて頂きました。
まだ、ほんの少しかじっただけですが、
それでも、学べば学ぶほど、
このアサーション、アサーティブコミュニケーションというのは、
私のようなコミュ力が弱くて自己主張が苦手な者とって必須のスキルだ、
という思いを強くしています。
本書の中の、
❝日本人は「相手を大切にしなさい」とは言われるけれども、「自分も大切にしていい」とはあまり言われてこなかった❞
という記述が、私の中で印象に残っています。
その背景は何だろう、と冷静に思案してみました。すると、
その中には「自分さえ良ければいい」という考え方と「自分を大切にする」という考え方を混同している面があるのではないか、
という思いが浮かんできました。
「自分さえ良ければいい」というのと「自分を大切にする」というのは、
どう考えても同じではありません。
お道は、
我が身どうなっても…という自分を捨てきった先人先生方の誠真実によって、
今日の隆盛がもたらされました。
それは、究極の「相手を大切にする」行いであることは疑いありません。
しかしそれは、イコール「自分を殺して」相手を大切にしていたことではない
と思うのです。
相手を大切にすること、
それは、神様の望まれる助け合いの世界へ近づくために絶対必要なことです。
しかし、それが「自分を粗末にする」ことの上に成り立っているとしたら…、
それは、決して神様の望まれる姿ではない、と私は思いました。
神様は、私たち人間の親だと教えて頂くのですから、なおさらそうではないでしょうか。
アサーションの考え方=「相手を大切にすると同時に『自分も』大切にする」という考え方。
それこそが神様の望まれる姿ではないのだろうか、と今の私は感じています。
だからこそ、お道の人にとっても「アサーション」は必要だと思うし、
それは決して、❝お前は自分さえ良かったらそれでいいのか❞ と非難される行動には当たらない、
神意にそむく行動ではないはずだ、
と私は思うのです。
最後、ちょっと小難しいことを書き並べてしまいました。
が、いずれにしても、自分も相手も大切にするアサーションというものが、
すべての人にとって有益で必要な考え方であるということ、
それは、きっと多くの人に共感して頂けると思います。
今後も継続的に勉強して、
多少なりとも それを修得し 活用できるよう、努力していきたい と考えています。
もしも、この記事が、
私のような「さまよう」人々の「アサーション」「アサーティブ・コミュニケーション」について関心を持つきっかけとなれば、この上ない喜びです。
ではでは、今回はこのへんで。
コメント