【をもたりのみこと】「十全の御守護」学習No,2

をもたりのみこと上田嘉太郎著 『基本教理を身につけよう』 書写 No,2アイキャッチ画像 十全の御守護

Dear everyone,

こちらは、
ふらふら彷徨う「さまよい人」による
『さまよいブログ』
= 彷徨う新米教会長の【自己学習ノート】です。

前回から「十全の御守護」学習シリーズを開始しました。

そもそも、
「十全の御守護」学習シリーズを始めようと思ったのはなぜか?
と言いますと、
「元の理」勉強シリーズを通して、
基本的な教理である
「十全の御守護」というものを、
もっときちんと把握しておかなければ…(~_~;)
と思ったからでした。

こちらも見てね!!

それで、
新たに「十全の御守護」学習シリーズとして
『基本教理を身につけよう』という本に書かれた、
上田嘉太郎先生「十全のご守護」解説の書写を開始した、
というわけです。

上田嘉太郎著『基本教理を身につけよう』表紙

「十全の御守護」学習シリーズの教材は、
上田嘉太郎先生の『基本教理を身につけよう』という本です。

この本の奥付を見ると、
立教163年(2000年)天理教浪華分教会発行、非売品、
となっております。
入手経路は知りませんが、上級教会の本棚にもありましたし、
支部か何かを通して、多くの教会に配布(購入?)されたもののようです。

前回は「くにとこたちのみこと」御守護の解説部分を書写しましたので、
今回は、
「をもたりのみこと」
御守護の解説部分を書写します。

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上田嘉太郎先生「十全のご守護」解説 No,2

「をもたりのみこと」

太陽

をもたりのみこと

天にては 日。
人間身の内の ぬくみ。
世界では 火の守護の理。

「天にては日」、即ち、太陽です。

言うまでもなく、
太陽は 地球上の あらゆるエネルギーの元です。
生きとし生けるものの 活力の源です。 

先にくにとこたちのみこと の所で)
水が無ければ 生命維持は不可能だ と申しましたが、
太陽が無ければ もちろん 不可能です。

月は ひと月という暦の単位になる
と申しましたが、
この 太陽は
一年、また 一日 という暦の元になっています。

地球が 太陽の周りを 一巡りしたら 一年。
また、
お日様が 東から昇って 西へ沈む、
その繰り返しを 一日としているわけです。

従って、当然
我々人間の 恒常的な営みを 律しています。
人間のみならず、
あらゆる生き物の営みを支配している
と言っていいでしょう。

また、気候や気象、天候なども
太陽によって 大きく左右されます。 

ぬくみ

「人間身の内の ぬくみ」、
この「ぬくみ」というのは、
ちょっと 思案をさせられるところです。

例えば、
くにとこたちのみこと の項で述べた「眼うるおい」の場合、

これは 眼の働き、あるいは、神経、
さらには 身体の中の水分、液質といったことがピンとくるのですが、
「ぬくみ」には 具体的なイメージが ありません。

皆さん方も、「ぬくみ」とは一体何か、
ちょっと お考え頂いたら と思います。 

いずれにせよ、
人間の体温が 三十六度五分前後に保たれている
ということは 非常に重要なことです。

先にもふれましたが、
人間の体温が 四十二度といった状態が長く続くと、
まず 脳がやられてしまいます。

熱射病はそういう病気ですが、
それを知って
「なるほど、熱が出た時に おでこを冷やすのは 理にかなっているんだ」
と 納得致しました。

脳は 非常に鋭敏な器官ですから、
そうした高熱に 長くは耐えられないのだそうです。

また、体温が低くなりすぎても、
もちろん 正常な活動はできません。
もしも 気温が下がるとともに人間の体温が下がっていく となると、
ちょうど 蛇やカエルのように
我々も 冬眠をしなければならなくなります。

人間が 夏も冬もコンスタントに活動できるのは、
体温が一定であることが 大きな前提になっているのです。

「ぬくみ」が生じるのは、
身体の中で養分が燃やされている結果です。

即ち、取り入れた空気、その酸素と身体の各部分に運ばれた養分が化合して、
身体を維持したり、
あるいは 運動するためのエネルギーを生み出しているのです。
また、これが 熱にもなっています。

そして、体温を一定に保つためには、
例えば、暑い時に汗をかいて熱を逃がしたり、
寒い時にはトリ肌が立ったり、震えたりといった具合にして、
熱の放散を防いだり、運動による発熱を促したりしています。

そういう点から、
これは 私の思案でありますが、
身体の器官としては、
心臓をはじめとする循環器が
主として「ぬくみ」の御守護に関わるものではないか
と考えています。

心臓は、身体の中での太陽にも例えられる器官ですが、
この心臓や血管といった 循環器と、
養分を運ぶという上からは 消化器系、
あるいは
酸素を運ぶ、また 炭酸ガスを運び出すという点では 呼吸器系、
これらの働きが連動している
と申せましょう。

かぐらづとめにおいて、
くもよみのみことかしこねのみこと のお役の方の手が
をもたりのみこと から伸びる木綿の尾につながれているのは、
これと関係があるようにも 思われます。

世界では火

さらに、「世界では火」とあります。

プロテメウス
(※…ギリシャ神話に出てくるティタス族の英雄。主神ゼウスが隠していた火を盗み人間に与えたため、人間に初めて文明を教えた者とされる…)
の 火 などと言いますが、
人間というものを特徴づけていることの一つに
「火」の使用がある とされています。

人間が持っていて 他の動物にはない特徴として、
道具の使用や 言語の使用などが 挙げられますが、
火の使用も その一つです。

人間生活における「火」の重要性は、
今日 我々の周りを見渡してみると 明らかです。
暖房をとることに始まり、調理、照明……。

また、自動車はガソリンを燃やしていますし、
発電にしても 主力は火力発電です。

原子力発電の場合でも、
核エネルギーを まず 熱として取り出しています。

そうした点から申しますと、
今日の文明は「火の文明」である
と言ってもよいでしょう。

人類の文明の進歩にとって 画期的な発明の一つは、
金属を使うようになったことだ と言われていますが、
金属を道具として加工するには 火の使用が不可欠です。

それも
最初は 低い温度しか得られませんから
青銅器のようなもの、
高い温度を得ることができるようになって 初めて、
もっと 丈夫な鉄を使えるようになりました。

また、
今日の近代文明の いわば出発点とも言うべき 産業革命においては、
蒸気機関の発明が 大きな役割を果たしました。

この 内燃機関を動力源として用いることによって、
産業のあらゆる分野で
生産力の飛躍的な増大が もたらされました。

また、これは
社会の有り様までも 変えずにおきませんでした。
今日の機械文明は その延長線上にある
と申せます。

このように「火」というものの働きは、
我々の生活の あらゆる場面に浸透しているのであります。 

火と水の調和

先に、
くにとこたちのみことをもたりのみこと の御守護の理には、
それぞれ 月、日、
また 水、火
の守護の理が対応し、
お互い 対になっている と申しましたが、
この「火」と「水」の調和が 非常に重要なことなのです。

例えば、
先に述べた、暑くなると汗をかく というのも そうなのです。

「ぬくみ」が過剰にならないように汗をかき、
その蒸発熱によって 体温を下げる。
これも 一つの「火」と「水」の働きの 調和の姿であります。

また、原子力発電でも、火力発電でも、
水蒸気をエネルギーを取り出す媒体にしています。

核エネルギーを そのまま電気にすることはできません。
いったん水を沸かして、
蒸気という形で エネルギーを取り出し、
その蒸気の勢いでタービンを回して 電気を起こしているのです。

このように
「火」のコントロールには、
「水」が 常套じょうとう的に使われている と言えます。

もっと身近な例で言うと 風呂があります。

これは 二代真柱様がお話になったことで、
ご承知の方もあろうかと思いますが、
風呂というものは、
この「火」と「水」のほど良い調和、
釣り合いがあってこそ 気持ち良く入れるものです。

熱すぎたらヤケドをするし、ぬる過ぎたら風邪をひいてしまう。

また、
この「火」と「水」が、それぞれ 分を守って、
仕切られているからいいのであって、
風呂の底が抜けでもすると、たちまち火が消え はいぐらが立つ
と、「火」と「水」との調和、
そして、それが分をわきまえていることの大切さを、
風呂の例で お教え頂いたのであります。

さらに この例えは、
風呂に気持ち良く入るには、着物を脱がなければならない
といった話に続いていきます。

着物というのは、結局
「我」であるとか、「欲」であるとか いうものです。

風呂に入る時には、
ちょうど加減の良いお湯に、
ゆったりとした気分で入るから 気持ちがいいけれども、
それを 服を着たまま入って、
しかも 風呂の中で力んでいたのでは 決して気持ち良くなれないと、
実に分かりやすい例えを用いて お話し下さいました。

こうした「火」と「水」の調和、対
ということとも関連しますが、

くにとこたちのみこと は、また、
父親の理、天の理であり、
をもたりのみこと
母親の理、地の理 でもあります。

おふでさきにも、
このよふの ぢいと天とハ ぢつのをや
それよりでけた にんけんである  
(十 54)

と仰せになっています。

これらをまとめてみますと、
月=父=父性=天

そして、
日=火=母性=地
となります。

これは 陰と陽、
あるいは 理性と情熱
というような対照にも 続いているように 思います。

この くにとこたちのみことをもたりのみこと
二つの神名でお表し下さいます御守護というものが、
親神 天理王命の御守護の
基本的なもの、根本的なものであって、

これに 親神様の呼称である 月日のそれぞれが
「天にては月」、また「天にては日」
という形で 配されているのであります。

(上田嘉太郎『基本教理を身につけよう』P,33~40)

「をもたりのみこと」上田先生解説の自己覚書き

burning wood

「をもたりのみこと」

  • 人間身の内の ぬくみ。
  • 天にては 日。
  • 世界では 火の守護の理。
  • 【天にては日】
    天にては 日=「太陽」。
    太陽は地球上のあらゆるエネルギーの元。
    生きとし生けるものの活力の源。
    人間のみならず、あらゆる生き物の営みを支配している。

  • 【人間身の内のぬくみ】
    心臓は、身体の中での太陽にも例えられる器官。
    心臓をはじめとする「循環器」が、
    主として「ぬくみ」の御守護に関わるもの
    と悟ることができる。

    人間の生命活動は、
    心臓や血管といった循環器と、
    養分を運ぶ消化器系、
    酸素や炭酸ガスを運ぶ呼吸器系、
    これらの働きが連動して維持されている。

    かぐらづとめにおいて、
    くもよみのみことかしこねのみこと のお役の方の手が
    をもたりのみこと から伸びる木綿の尾につながれているのは、
    これと関係があるようにも思われる。

  • 【世界では火の守護の理】
    人間生活における「火」の重要性は、今日我々の周りを見渡してみると明らか。
    今日の文明は「火の文明」であると言ってもよい。

    くにとこたちのみことをもたりのみこと の御守護の理には、
    それぞれ 月、日、また 水、火の守護の理が対応し、
    お互い 対 になっている。

    「火」と「水」の調和が 非常に重要。

  • つきよみのみこと : 月=父=父性=天
    をもたりのみこと : 日=火=母性=地

  •  くにとこたちのみことをもたりのみこと
    の二つの神名でお表し下さる御守護というものが、
    親神天理王命の御守護の
    【基本的なもの、根本的なもの】であって、
    これに 親神様の呼称である 月日 のそれぞれが
    「天にては月」また「天にては日」
    という形で配されている。

おわりに

earth world space

前回から、
「十全の御守護」学習シリーズとして
『基本教理を身につけよう』という本に書かれた、
上田嘉太郎先生「十全のご守護」解説を書写しています。

今回書写した 最後の部分に書かれてある通り、
前回の「くにとこたちのみこと」と
今回の「をもたりのみこと」のご守護は、
親神 天理王命 の御守護の
【基本的なものであり 根本的なもの】
とのこと。

つきよみのみこと : 月=父=父性=天

をもたりのみこと : 日=火=母性=地

こうして箇条書きにして並べてみると、
本当に、すべてのご守護の「基本・土台」ということが よく分かります。

今回の 書写学習 を通して、
今後は、
くにとこたちのみことをもたりのみこと
以上 二柱が、すべてのご守護の「基本・土台」であるということを
もっと 強く意識しながら「十全の御守護」を見つめていくようにしたい、
そのように思いました。

人生、死ぬまで勉強。
今後も、勉強し続けていきたいと思います。

ではでは、今回はこのへんで。

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