「元の理」勉強~PART19 深谷忠政著『元の理』からの学び

『「元の理」勉強~PART19』アイキャッチ画像 「元の理」勉強

Dear everyone,

こちらは、
ふらふら彷徨う「さまよい人」による
『さまよいブログ』
= 彷徨う新米教会長の【自己学習ノート】です。

前回まで
shin・秋治先生の「元の理探訪記」動画を【文字起こし】して
「元の理」の勉強を行いました。

こちらも見てね!!

shin・秋治先生は
「元の理」を科学的視点から解釈しようとするというお立場で、
それまで私にはそのような視点がなかったので、
とても勉強になりました。

そして、shin・秋治先生の「元の理探訪記」動画の中でたびたび出てきたのが、
「十六年本」では こう書かかれている…
という表現でした。

信仰落第生の私は、「十六年本」についてよく知りません。
「十六年本」ってどんなこと書いてあるのだろう、
と気になりました。

そこで、「元の理」勉強の締めくくりとして、
「十六年本」に関して調べて、
その中の
shin・秋治先生の「元の理探訪記」動画で取り上げられていた部分を書き出しておこう
と思いました。

「元の理探訪記」動画の中で 主に「ふくちゃん」が紹介していた「十六年本」の内容
ってどこに載ってるのかなぁ…
と思いながら、本棚を眺めていたところ、
深谷忠政先生著『教理研究 元の理 改訂新版』という本の
終わりの方に書かれてあるのを見つけました。

そこで、
深谷忠政先生の『教理研究 元の理 改訂新版』に書かれてあった
shin・秋治先生「元の理探訪記」で取り上げられていた「十六年本」の記述、
具体的には、
「親神の十全の守護の理に配して説きわけられた神名、即ち、十柱神の守護の理」詳説
という箇所の文章を、
自分自身の覚え書き的意味で
書写させて頂く事と致しました。

ということで、今回は、
一連の「元の理」自己学習の締めくくりとして、
shin・秋治先生「元の理探訪記」動画【文字起こし】から離れて、
深谷忠政著『教理研究 元の理 改訂新版』という本を元にして
「元の理」を勉強します。

「元の理」勉強シリーズは、一応、今回をもって終了とします。

スポンサーリンク

深谷忠政先生著『元の理』からの学び

それでは、
深谷忠政著『教理研究 元の理 改訂新版』
という本の後ろの方に書かれてある、
shin・秋治先生「元の理探訪記」で取り上げられていた「十六年本」の記述、
すなわち、
「親神の十全の守護の理に配して説きわけられた神名、即ち、十柱神の守護の理」詳説
という箇所の文章を、
自分自身の覚え書き的意味で
次節以降に書き写していきます。

『十六年本』とは

深谷忠政先生『元の理』という本の中の「十六年本参照・十柱神の守護の理」
を書写する前に、
まず、
その参照元である「十六年本」とはどういうものなのか、
「十六年本」というものについて
調べたことを記しておきます。

こふき話の内容は、
2代真柱・中山正善『こふきの研究』(昭和32年)巻末の手記本に詳しいが、
この種の手記本 ないし 写本は、
明治14年より 20年に至る間に書かれたものが 数十種存在し、
製作の年代によって、
14年本とか 16年本とか 呼ばれている。

(明治14年以前の写本で こふき話の内容の一部が 誌されているものが存在し、
これらも 現在 こふき話の写本と見做されて「辻10年本」の如き呼称が 用いられる傾向にあるが、
参考文書とみる方が 無難である。)

これら写本は 大別して、
和歌体と散文体(一般には説話体といわれる)に分けられ、
14年本と 16年本が その代表格とされるが、
これは 便宜的呼称である。
それぞれの 校訂本を求める作業が 試みられている。

こふき話の内容は、
写本を 対照検討すれば 求められるように 考えられ易いが、
それには こふき話そのものの 教理的意義なり、原典との関係なりを 明らかにして、
これに基づいて なされなければならない。

「こふき話」を復元して 文書にまとめる研究は、
14年本(『復元』第14号)
および 16年本(『復元』第15号)について
その試みがなされているが、
まだ 定本はない。

こふき話と こふき については、
中山正善『こふきの研究』があり、
この中に、こふきは「口記」ではないか
ということが 論じられている。

(『天理教事典』~「こふき話の研究」の記述より)

親神の十全の守護の理に配して説きわけられた神名=【「十柱神」の守護の理】詳説

それでは、
深谷忠政先生の『教理研究 元の理 改訂新版』という本に書かれてある、
shin・秋治先生「元の理探訪記」で取り上げられていた「十六年本」記述
=「親神の十全の守護の理に配して説きわけられた神名、即ち、十柱神の守護の理」、
以上を詳説する箇所の文章を 書写します。

「十柱神」

  • くにとこたちのみこと(元の神)
  • をもたりのみこと(元の神)
  • くにさづちのみこと(道具神)
  • 月よみのみこと(道具神)
  • くもよみのみこと(道具神)
  • かしこねのみこと(道具神)
  • たいしよく天のみこと(道具神)
  • をふとのべのみこと(道具神)
  • いざなぎのみこと(雛形神)
  • いざなみのみこと(雛形神)

十六年本に記された「十柱神」の守護の理

くにとこたちのみこと(元の神)

てんにては 月様つきさまなり。 

おとこがみにして、姿すがたは、かしら一つ すじだいりゅうなり。 

この世界せかい国床くにとこさだたまう。
くにさだたまゆえくにみさだめのみこと とももうす。(空間くうかん守護しゅご) 

人間にんげん宿やどみのときの「つくいき」のをもって、月様つきさまもうす。

月様つきさまさきたまゆえつきわず、つきという、
また 三十にちを 一つきという。 

人間にんげん うちにては、うるおいの守護しゅごかみなり。
すなわち、湿うるおいは このかみよりの借物かりもの
また みずは このかみ守護しゅごにて、このの一のかみなり。 

仏法ぶっぽうにては、釈迦しゃか如来にょらいあらわれ、ほうさずたまう。
またさきほうをもって せんじゆ、、、、(千手)という。 

をもたりのみこと(元の神)

てんにては さまなり。 

おんながみにして、御姿おすがたは、かしら十二、すじ大蛇だいじゃなり。 

人間にんげん宿やどたまうたのちは、日々にちにちおもくなるゆえをもたりのみこともうす。 

また日々にちにちゆえ日輪様にちりんさまとももうし、
宿やどみのときの「ひくいき」のをもって さまもうす。
さまに 三つのけんあるゆえ
このをもって、あくなるおんなじやけん、、、、蛇剣じゃけん邪見じゃけん)と いまにもいうなり。 

また かしら十二ある 一つのかしらにて、
つきずつ かしらかわりて 守護しゅごくだされ、
日々にちにちに 十二ほうかしらき、
ときずつ かしらかわりて おてらくださる。
このをもって、
ねんを 十二つきさだめ、一にちを 十二ときとす。(時間じかん守護しゅご) 

人間にんげん うちにては、温味ぬくみ守護しゅごかみなり。
すなわ温味ぬくみは このかみよりの借物かりもの
または このかみ守護しゅごにて、このの 一のかみなり。 

仏法ぶっぽうにては、三ぞん弥陀みだ如来にょらいあらわれたまう。
またこころんだるもって、せいし、、、せい)といい、
おおきくえるゆえかんだい、、、、(寛大)ともいう、
かんのん、、、、 というも おななり。

くにさづちのみこと(道具神) 

てんには げんすけ、、、、ぼしなり。 

おんながみにして、御姿おすがたかめなり。
かめというものは、かわつよく、きたるもので、つよく、けぬものゆえ
おんなの一の道具どうぐ仕込しこたまう。
おんなの一の道具どうぐは、かめこうをもって、おめこ、、、という。
おなご、、、というもおななり。 

なお、かめ土色つちいろなるゆえ
このをもって かめくにさづちのみこと神名かみなさずたまう。 

人間にんげん うちにては、かわつなぎの守護しゅご道具どうぐたるかみなり。
すなわち 、つなぎものはのこらず、このかみ世話取せわどりなり。 

仏法ぶっぽうにては、けんさつ達磨だるま大師だいしまた弁天べんてんむすびのかみ黄檗おうばくは このかみなり。 

月よみのみこと(道具神) 

てんにては、はぐん、、、せいなり。 

おとこがみにして、姿すがたしゃちなり、また、しゃちのこせたるものと おなじこと。
しゃちというものは、いきおいつよへんにしゃくばるものゆえおとこの一つの道具どうぐ仕込しこたまう。
おとこ一の道具どうぐは、このをもって せいのこ、、、、せい)という。

なお、おとこというものは、宿やどみのときうえよりゆえ
このをもって、しゃち月よみのみこと神名かみなさずたまう。 

人間にんげん うちにては、ほね守護しゅご道具どうぐなるかみなり。
すなわち、ほねは このかみよりの借物かりもの
こののよろづつっぱりものは、のこらず、このかみ御世話取おせわどりなり。 

仏法ぶっぽうにては、八まん菩薩ぼさつ聖徳しょうとく太子たいしは、このかみなり。 

くもよみのみこと(道具神) 

てんにては、あさ明星みょうじょうなり。 

おんながみにして、御姿おすがたは うなぎなり。
うなぎというものは、つるつくもので、あたまほうへも ほうへも 出入でいりするものゆえ
人間にんげん出入でいり道具どうぐ使つかたまい、
このをもって、うなぎくもよみのみこと神名かみなさずたまう。

人間にんげん うちにては、出入でいりは、このかみ借物かりもの
世界せかいでは 水気すいきげは、このかみ世話取せわどりなり。 

仏法ぶっぽうにては、文殊もんじゅ菩薩ぼさつ竜王りゅうおう神農しんのう薬師やくし如来にょらいまた水神すいじんは、このかみなり。

かしこねのみこと(道具神) 

てんにては、ひつじさるほうあつまるほしなり。 

おとこがみにして、御姿おすがたかれいなり。
かれいというものは うすく、あおげば かぜおこすものゆえ
人間にんげんいきけて、言葉ものをいわす道具どうぐ使つかたまい、
このもって、かれいかしこねのみこと神名かみなさずたまう。 

人間にんげん うちにては、いきけは、このかみよりの借物かりもの

世界せかいでは、かぜかみにて 如何いかなるるも、如何いかしきをはらうも、このかみ世話取せわどりなり。 

仏法ぶっぽうにては 大日だいにち如来にょらい円光えんこう大師だいし法然ほうねん上人しょうにん)は、このかみなり。 

たいしよく天のみこと(道具神) 

てんにては、うしとらほうあつまるほしなり。 

おんながみにして、御姿おすがたふぐなり。
ふぐというものは、えば よくあたるものゆえ
人間にんげん出産しゅっさんとき母胎ぼたいとのえんり、
なおしのとき此世このよとの えん道具どうぐ
また世界せかいでは、かみそり刃物はもの、その、よろづ るものの道具どうぐ使つかたまう。

このものは、はらおおきくなるものにて、
人間にんげんはられるほど 大食たいしょくすれば、持命じみょうがなくなるゆえ
このもって、ふぐたいしよく天のみこと神名かみなさずたまう。 

このかみは、鬼門きもんかみにて、
仏法ぶっぽうにては、虚空蔵こくうぞう菩薩ぼさつ妙見みょうけん菩薩ぼさつ鬼子きし母神ぼじん
また儒来じゅらい橋詰はしづめ(姫)、宇治うじ穴多あなた(県)は、みな、このかみなり。

をふとのべのみこと(道具神) 

てんにては、よい明星みょうじょうなり。 

おとこがみにして、御姿おすがたくろぐつななり。
くろぐつな というものは、いきおいつよいてもれぬゆえ
人間にんげん出産しゅっさんとき胎内たいないより道具どうぐ
また世界せかいでは、立毛りゅうけよりし、その よろずひきすものの道具どうぐ使つかたまう。

おもものすには、大綱おおづなゆえ
このをもって、くろぐつなに、をふとのべのみこと神名かみなさずたまう。
いまにても くろと、、、(玄人)とは、このをもっていう。 

このかみ百姓ひゃくしょうかみにて、
仏法ぶっぽうにては、不動ふどう明王みょうおう弘法こうぼう大師だいしえん行者ぎょうしゃは、このかみなり。 

いざなぎのみこと(雛形神) 

てんにては、牽牛けんぎゅうという七夕星たなばたぼしにて、あまかわへだててあらわれたまう。 

おとこがみにして、御姿おすがた岐魚ぎぎょなり。
また人魚にんぎょともいう。 

このものは、いま人間にんげんかおにて、うろこなく、はだ綺麗きれいなるもの。
こころ真直まっすぐ正直しょうじきなるものゆえ、このをもって、いざなぎのみこと神名かみなさずたまい、これを雛形ひながたとして、人間にんげん種子たね使つかたまうた。 

このかみは、人間にんげんちちにて、
その証拠しょうこに、伊勢いせ内宮ないぐう天照あまてらすこう大神宮たいじんぐうは、このかみ御理おんりなり。 

いざなみのみこと(雛形神) 

てんにては、織姫おりひめという七夕星たなばたぼしにて、あまかわへだてて あらわれたまう。 

おんながみにして、姿すがたなり。
またしろぐつなともいう。 

このものも、いま人間にんげんかおにて、うろこなく、はだ綺麗きれいなるもの。
こころ正直しょうじきなるゆえ、このをもって、いざなみのみこと神名かみなさずたまい、
これを雛形ひながたとして、人間にんげん苗代なわしろ使つかたまうた。 

このかみは、人間にんげん母親ははおやなるかみにて、
その証拠しょうこ伊勢いせ下宮げぐう天照あまてらす皇大神宮こうたいじんぐうは、このかみなり。 

夫々の神、仏と、十柱神とを対比べていられる守護の理。
即ち、神道見立、仏法見立といわれるものを思案した時、
異教の神、仏と、元の神・実の神と仰せられる親神天理王命との関係が明らかとなり、
親神が、旬刻限の到来をまって、だめの教を説かれた所以を、良く納得することが出来よう。

(以上、深谷忠政著『教理研究 元の理 改訂新版』P,133~141より)

「元の理」により明示されたこと~深谷忠政先生による要約

深谷忠政先生は、
『教理研究 元の理 改訂新版』
という著作の最後の方(「十 結語」の章)で、
「元の理を以て如何なることを明示されているか それを要約すれば以下の如くなるであろう」
と書かれて、
“「元の理」によってどのようなことが明らかにされたか”
ということをまとめて下さっています。

後学のために、書写しておきます。

「元の理」により明示されたこと~深谷忠政著『元の理』より

  1. 人間の被創造性
  2. 人生の目的
  3. 人間のたねの問題
  4. 教祖魂のいんねんと天理教立教の予約
  5. 結婚、夫婦、親子の理
  6. 人間創造に於ける、親神の十全の守護
  7. 人間創造の時、場所、順序
  8. 成人の過程
  9. つとめ人衆十人と、一夫一婦の理
  10. 場的なにんげんであること
  11. 旬々の仕込み、異教とだめの教(天理教)との関係
  12. たすけの理話としての元の理
  • 【人間の被創造性】
    人間は、親神によってつくられ、生かされている。
    人間の生きていることは、親神の存在証明である。

  • 【人生の目的】
    それは、この世の中で、神人和楽(親子団欒)の陽気ぐらしをすることである。
    陽気ぐらしはかんろだい四方正面の理、
    即ち、世界中の人間が、親里にかえり、かんろだいを囲んで、四方より拝み合う姿に象徴される。 

  • 【人間のたねの問題】
    人間のたねは、本来平等であり、汚れ亡きものである。
    即ち、如何にいんねん深い人でも、良心を持ち、救われる可能性を有する。 

  • 【教祖魂のいんねんと天理教立教の予約】
    このことは、神格と人格との異質性をも意味するであろう。 

  • 【結婚、夫婦、親子の理】

  • 【人間創造に於ける、親神の十全の守護】
    特に、元の神と、雛形神、道具神との関係と、それ等の一手一つの創造活動、
    即ち、身内かしもの・かりものの理。 

  • 【人間創造の時、場所、順序】
    (時):天保九年十月二十六日より、子数の年限(九億九万九千九百九十九年)以前に宿し込まれた。
    (場所):全ての子数が宿しこまれたのは、元のぢばである。
    (順序):宿し込み後、いざなみのみことは、その場所に三年三月留まり、やがて七十五日かかり、奈良・初瀬七里の間、その他の大和国中、山城・伊賀・河内、残る日本中と順序を追うて産み下ろされた。 

  • 【成人の過程】
    特に、三度産みおろしと、出直し。
    虫、鳥、畜類などと、八千八度の生れ変り。
    その後の人間としての成人。
    従って現在の人間は、前生のいんねんをにのうて居り、その納消が、お道の者の日々のつとめである。 

  • 【つとめ人衆十人と、一夫一婦の理】

  • 【場的なにんげんであること】
    即ち、人間の生活環境(衣食住)は、人間の成人に応じ、親神より不自由なきようにあたえられるものである。 

  • 【旬々の仕込み、異教とだめの教(天理教)との関係】

  • 【たすけの理話としての元の理】
    一言にしていえば、
    元の理は、教祖が、月日のやしろとなられたいんねんとよふづとめの理を了解させようとされる、たすけの理話である。

(以上、深谷忠政著『教理研究 元の理 改訂新版』P,142~145より)

 

 かんろだいと元の理の関連性について~深谷忠政著『元の理』より

深谷忠政先生は、
『教理研究 元の理 改訂新版』という著作の最後の方(「十 結語」の章)で、
上記の「元の理により明示されたことの要約」の記述に続けて、
「かんろだいと元の理の関連性」
についても記述して下さっています。

こちらも、後学のために書写しておきます。

かんろだいの寸法の数字は、元の理に出ている数字と関連があること、即ち、かんろだいは、元の理を象徴するものであることに注意せねばならぬ 

我々が、かんろだいの前に拝をするとき、
元の理がよく納得されていることが大切である。

元の理の理解なくして、かんろだいの前に拝をする時、
それは、ただ御利益を求める、所謂「おがみきとう」ということになるであろう。

元の理を納得した時、
拝をする我々の気持は、単に御利益を求めるということではなく、
現在、かかる姿で生きていることの喜びの感謝、
ということが第一義でなければならぬことに気付くであろう。

信仰の要は、
先ず感謝―捧げる—ということであり、
次には、
自己を反省し、御利益を求めることは最後でなければならない。

(深谷忠政著『教理研究 元の理 改訂新版』P,145~146より)

おわりに

nature view peace

今回は、
一連の「元の理」自己学習の締めくくりとして、
shin・秋治先生「元の理探訪記」動画【文字起こし】から離れて、
深谷忠政著『教理研究 元の理 改訂新版』という本を元にして
「元の理」の勉強を行いました。

前回まで勉強したshin・秋治先生「元の理探訪記」動画では、
~「元の理」の【たすけの理話】としての側面ばかりでなく、
これからは、科学的視点を踏まえた元初まりの話としての側面にも目を向けていくことが必要だ~

ということが強調されていました。

そのお話を聴いて、
素晴らしい、ホントにそうだ!
と深く感じ入るばかりでした。

しかし、このたび深谷忠政先生の『元の理』という本を読んで思ったのは、
私の場合、そもそも、
(shin・秋治先生が言うところの)
これまで強調されてきた「元の理」の【たすけの理話】としての側面
というものを、まだ全然修めてないじゃないか、
ということでした。

そういう問題意識を抱いて、shin・秋治先生の主張
――「元の理」の【たすけの理話】としての側面ばかりに偏らないで、科学的解釈に基づく面にも着目していこう――
という主張を、改めて見直してみますと、
それは、
【たすけの理話】としての「元の理」をしっかり学んだ人へ向けた提言である、
というふうに聞こえなくもありません。

私のように理屈っぽい人間の場合、
shin・秋治先生が主張されるような 科学的視点を踏まえた「元の理」解釈を示されると、
どうしても、そちらの方が上等に思えて、
そちらにばかり飛びついてしまいそうです。

しかし、そうなると今度は、逆に、
shin・秋治先生が
“偏り過ぎると飛躍できない”
と指摘されているところの
「元の理」の【たすけの理話】としての側面、
それがおろそかになってしまう危険性がある、
今回、深谷忠政先生の『元の理』という本を読んで、
そう思うようになりました。

「元の理」の科学的視点を踏まえた側面だけにとどまってしまったら、
それは、逆に、神様が「元の理」を明かされた意図にそぐわない姿のように思います。

なので、
「元の理」を学ぶ上では、
科学的解釈を踏まえた視点と、たすけの理話としての視点、
そのどちらか一方に偏るのでなく、
そのどちらも車の両輪の如くバランスを取りつつ勉強していくことが大切である、
ということを、改めて肝に銘じたいと思います。

特に、私の場合、
前回まで学んだ、
shin・秋治先生による科学的視点を踏まえた「元の理」解釈
それに新鮮味を覚えて、
つい、そちらへ一気に傾斜しかけていました。

なので、
本来なら、それ以前に修めておく必要がありながらこれまで出来ていなかった、
【たすけの理話】としての「元の理」についての学習、
今後は、それについても意識して 努めていく必要がある、
このたび、深谷忠政先生の『元の理』という本を読んで、
そのように思ったのでありました。

『天理教教典』第三章「元の理」全文

「元の理」自己学習を締めくくるにあたって、
最後に、『天理教教典』第三章「元の理」全文を掲げておきたいと思います。

 このもとはじまりは、どろうみであつた。つきおやがみは、このこんとんたるさまあじなくおぼしし、人間にんげんつくり、その陽気ぐらし、、、、、をするのをて、ともにたのしもうとおもいつかれた。

 そこで、どろ海中うみなか見澄みすまされると、沢山たくさんどぢよ、、、なかに、うを、、とがまじつている。夫婦ふうふひながたにしようと、ずこれをせ、そのひとすじごころなるを見澄みすみすましたうえ最初さいしょみおろすかず年限ねんげんったなら、宿やどみのいんねん、、、、あるもとやしき、、、かえり、かみとしてはいをさせようと約束やくそくし、承知しょうちをさせてもらけられた。

 つづいて、いぬいほうからしやち、、、を、たつみほうからかめ、、せ、これまた承知しょうちをさせてもらけ、べてそのこゝろあじわいためし、そのしょうさだめて、これおとこいち道具どうぐおよび、ほねつっぱりの道具どうぐまたおんないち道具どうぐおよび、かわつなぎの道具どうぐとし、それぞれうを、、とに仕込しこみ、おとこおんな雛型ひながたさだめられた。いざなぎのみこと いざなみのみこと とは、このおとこひながたたねおんなひながた苗代なわしろさずけられたかみであり、月よみのみこと くにさづちのみこと とは、それぞれ、この道具どうぐさずけられたかみである。

 さらに、ひがしほうからうなぎ、、、を、ひつじさるほうからかれい、、、を、西にしほうからくろぐつな、、、、、を、うしとらほうからふぐ、、を、次々つぎつぎせ、これにもまた承知しょうちをさせてもらけ、べてそのこゝろあじわいためされた。そしてそれぞれ出入でいり、いきけ、し、道具どうぐさだめ、そのに、くもよみのみこと かしこねのみこと をふとのべのみこと たいしよく天のみこと とのかみを授けられた。

 かくて、雛型ひながた道具どうぐさだまり、いよいよここに、人間にんげん創造そうぞうされることとなつた。そこでず、親神おやがみは、どろうみなかどぢよ、、、みなべて、そのこゝろあじわい、これを人間にんげんたね、、とされた。そして、月様つきさまは、いざなぎのみこと の体内に、さまは、いざなみのみこと体内たいないんで、人間にんげん創造そうぞう守護しゅごおしえ、三よさあいだに、九おくまん九千九百九十九にんかずを、いざなみのみこと胎内たいない宿やどまれた。それから、いざなみのみこと は、その場所ばしょに三ねんつきとゞまり、やがて、七十五にちかかつて、かずのすべてをみおろされた。

 最初さいしょみおろされたものは、一ように五であつたが、五成人せいじんして、九十九ねんつて三ずんになつたときみななおしてしまい、父親ちちおやなる いざなぎのみこと も、かくされた。しかし、一おしえられた守護しゅごにより、いざなみのみこと は、さらもとかず宿やどみ、十月とつきつて、これをみおろされたが、このものも、五からうまれ、九十九ねんつて三ずんまで成人せいじんして、みななおした。そこでまた、三度目どめ宿やどみをなされたが、このものも、五からうまれ、九十九ねんつて四すんまで成人せいじんした。そのとき母親ははおやなる いざなみのみこと は、「これまでに成人せいじんすれば、いずれ五しゃく人間にんげんになるであろう」とおゝせせられ、につこりわろうてかくされた。そして、子等こらも、そのあとしとうてのこらずなおしてしもうた。

 そののち人間にんげんは、むしとり畜類ちくるいなどと、八千はっせん八度やたびうまかわりをて、またもやみななおし、最後さいごに、めざる、、、が一ぴきだけのこつた。このはらに、おとこにんおんなにんの十にんずつの人間にんげん宿やどり、五からうまれ、五成人せいじんして八すんになつたとき親神おやがみ守護しゅごによつて、どろうみなか高低たかひく出来できかけ、一しゃくすん成人せいじんしたとき海山うみやま天地てんち日月じつげつも、ようや区別くべつ出来できるように、かたまりかけてきた。そして、人間にんげんは、一しゃくすんから三じゃくになるまでは、一はらおとこおんなの二ずつうまれ、三じゃく成人せいじんしたとき、ものをはじめ、一はらに一ずつうまれるようになつた。いで、五しゃくになつたとき海山うみやま天地てんち世界せかいみな出来できて、人間にんげん陸上りくじょう生活せいかつをするようになつた。

 このあいだ、九おくまんねん水中すいちゅう住居すまい、六千ねん智慧ちえ仕込しこみ、三千九百九十九ねん文字もじ仕込しこみとおゝせられる。

(『天理教教典』第三章 元の理 P,25~29) 

さまよい人にとって、「元の理」は難しい… (-_-;)
まだまだ学習の積み重ねが必要です。

(ただ、「元の理」勉強シリーズは今回で終わります… (^^ゞ

人生、死ぬまで勉強。
今後も、勉強し続けていきたいと思います。

ではでは、今回はこのへんで。

「元の理」を勉強する~動画「元の理 探訪記」第1話【文字起こし】PART1
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は1回目です

「元の理」を勉強する~PART2「元の理探訪記」【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は2回目です

「元の理」を勉強する~PART3「元の理探訪記」【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は3回目です

「元の理」を勉強する~PART4「元の理探訪記」【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は4回目です

「元の理」を勉強する~PART5「元の理探訪記」【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は5回目です

「元の理」を勉強する~PART6「元の理探訪記2」No,1【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は6回目です

「元の理」を勉強する~PART7「元の理探訪記2」No,2【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は7回目です

「元の理」を勉強する~PART8「元の理探訪記2」No,3【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は8回目です

「元の理」を勉強する~PART9「元の理探訪記2」No,4【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は9回目です

「元の理」を勉強する~PART10「元の理探訪記2」No,5【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は10回目です

「元の理」を勉強する~PART11「元の理探訪記2」No,6【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は11回目です

「元の理」を勉強する~PART12「元の理探訪記3」No,1【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は12回目です

「元の理」を勉強する~PART13「元の理探訪記3」No,2【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は13回目です

「元の理」を勉強する~PART14「元の理探訪記3」No,3【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は14回目です

「元の理」を勉強する~PART15「元の理探訪記3」No,4【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は15回目です

「元の理」を勉強する~PART16「元の理探訪記3」No,5【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は16回目です

「元の理」を勉強する~PART17「元の理探訪記3」No,6【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は17回目です

「元の理」を勉強する~PART18「元の理探訪記3」No,7【文字起こし】
shin・秋治Ch動画「元の理探訪記」を文字起こしして「元の理」を勉強するシリーズ~今回は18回目、最終回です

コメント

タイトルとURLをコピーしました